高齢者てんかん(症状を見逃さないために知っておくべきこと)
病気の豆知識(第4回 高齢者てんかん)
脳神経内科 大谷部長監修による『病気の豆知識』の第4号。
今回は『高齢者てんかん』です。
「てんかん」とは、脳の神経細胞が突然、興奮状態になることによって起こる
繰り返す「てんかん発作」を特徴とする病気です。
てんかん発作は、突発的に脳の運動神経、感覚神経、自律神経、意識、高次脳機能などの神経系が異常に活動することで症状を出します。
てんかん発作は様々な症状で出現。(小児〜高齢者まで)
1:けいれんする(強直性、間代性)。
2:硬直する。
3:意識を失う。
4:力が抜ける。
てんかん発作は子供だけでなく、高齢者にも多い病気です。
高齢者てんかん;
# 脳卒中後
# アルツハイマー病
神経変性疾患
# 頭部外傷後
# 脳腫瘍
高齢者てんかんの特徴
1. 呆然(ボーっ)とする。
2. 急に動作を止める。
3. 一点を見つめる。
4. フラフラ歩きまわる。
5. 口をモグモグさせる
(口部ジスキネジア)
6. 舌や喉を鳴らす。
7. 意味もなく衣服や周り
のものを触る。
適切な診断には、情報が重要です。
♠︎起きた時の様子
♠︎発作時の状況のメモ
♠︎スマートフォンなどの発作の様子の動画
♠︎生活歴
♠︎家族の病歴
検査
🖤 脳波 : 脳の信号の乱れ
🖤 MRI / CT :
脳の障害部位
治療:薬物治療(抗てんかん薬)
高齢者てんかんでは、抗てんかん薬で約70%の患者で完全に発作を止めることができます。
「用法・用量を守って、飲み続けること」が大事。
主治医の判断なしに服薬を中止しないで下さい。
「てんかん」を疑わせるような症状がみられた場合、できるだけ早期に脳神経外科か、脳神経内科を受診して下さい。
患者、家族、医療スタッフ、一緒に対策を考えていきましょう。
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