猛暑・熱中症と神経症状(危険!猛暑が引き起こす神経症状を見逃さないために)
病気の豆知識 (第3回 猛暑・熱中症と神経症状)
ここ数年、猛暑日が急増しています。その原因として、「地球温暖化」と「ヒートアイランド現象」が考えられます。
気温の高い環境にいることで体温を調節する機能が狂ったり、体内の水分や塩分のバランスが崩れたりすることで起こる、めまいや頭痛、けいれん、意識障害などの症状(神経症状)をまとめて「熱中症」といいます。熱中症を引き起こす要因には、「環境」によるものと「身体」によるものがあります。「環境」と「身体」の要因が重なったときに熱中症が起こりやすくなると考えられています。
●環境要因
気温・湿度が高い。風が弱い。日差しが強いなど。
●身体状態
激しい運動で体内で多くの熱が産生。暑さに身体が慣れていない。疲れや寝不足、病気などで体調が良くない。
暑い環境に長くいると、体温調節機能が乱れて体外への熱の放出ができなくなり、体内に熱がこもって体温が上昇します。また、急激に大量の汗をかくと、体内の水分と塩分が失われ、体液のバランスが崩れてしまいます。それが筋肉や血流、神経など身体のさまざまな部分に影響をおよぼすと、けいれんやめまい、失神、頭痛、吐き気といった熱中症の症状(神経症状)が現れます。
そして熱中症は、まれに、重い後遺症を残すことがあります。脳を障害し、高次脳機能障やパーキンソン症候群を引き起こすことも報告されています。
【対策】
すぐに涼しい場所に移動して、身体を冷やし(保冷剤で、首筋・腋の下・足の付け根や足首を冷やす)、水分・塩分をとって下さい。自分で水分・塩分が取れない場合、すぐに病院を受診して下さい(救急搬送も含めて)。
上記の記事を脳神経内科の大谷部長が「病気の豆知識 第3回 猛暑・熱中症と神経症状」として、わかりやすい図も入っているリーフレットを作成されました。ぜひご覧ください!
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