2024/04/16

健診で防げる事故がある

脳卒中(のうそっちゅう)は、脳梗塞、脳出血、くも膜下出血を総称したものです。「卒中」という言葉は、「突然起こる」という意味で、予見できません。脳卒中により、意識障害が生じると運転ができなくなります。また、意識が保たれていても半身の自由が利かなくなり、うまく操作できず重大事故を招くことになります。


●脳卒中の原因
① 脳出血:主に高血圧
② 脳梗塞:動脈硬化と心房細動という不整脈。動脈硬化を悪化させる要因は高血圧、糖尿病、脂質異常症、喫煙など
③ くも膜下出血:脳動脈瘤などの血管異常


高血圧は血圧測定すればすぐにわかることですが、糖尿病や脂質異常症は採血をしないとわかりません。それらを放置することで動脈硬化が進行し、血管の狭窄(きょうさく)や閉塞(へいそく)が生じ脳梗塞になります。


血管狭窄や脳動脈瘤は無症状で発生・進行して、脳梗塞やくも膜下出血が生じます。MRIを撮ることにより、無症状のうちに血管狭窄や脳動脈瘤を見つけることができ、脳梗塞やくも膜下出血を未然に防ぐことができます。


どれだけ熟練のドライバーでも、意識がなくなれば運転できません。 無症状だから健康と思い込まず、健診や脳ドックを受けて脳卒中を未然に防ぎましょう。