皮膚科

外来担当医表

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午前 9:00~12:00 渋谷真美
(第1,3,5週)
高本一盛
(第2,4週)
福永淳
午後 13:00~16:00

皮膚科のご紹介

内臓と皮膚は関係しています。糖尿病や痛風、肝疾患、腎疾患、栄養障害、循環障害があると皮膚も並行して悪化します。反対に全身症状が良い状態であり、内科等でコントロールされてくれば皮膚もおのずと調子よくなります。眠れない等の精神的疾患があるときも皮膚はなんらかの疾患を伴ってきます。もちろん原因不明の疾患も多々ありますが、皮膚からのアプローチもしつつ、内科的疾患、精神的疾患があればそちらもケアしていくことが大事です。気になるお肌の相談など、お気軽にご相談ください。

慢性的な皮膚の疾患については、軟膏や内服等で徐々に改善していきますが、よくなった状態を保つということも大事です。湿疹等のできやすい方はよくなってからも週2回から1回ほど軟膏をつけることで、再発の頻度を伸ばすことができます。継続して皮膚がいい状態をずっと保てるように、様子をみながら治療していきましょう。

主な病気と治療方法

足と爪の水虫

「市販の塗り薬で治らない」「かかとのひび割れが痛い」

足の裏のかかとの角質やひび割れは、角質型の水虫のことがあります。
足の指の間が真っ白になってふやけた状態(趾間型)、かゆみと小さい水泡がでることもあります(水泡型)。
爪が水虫になると厚みが出て、クッキーのようにもろくなっています。
ペンチで爪を切っているほど厚い爪の方は、皮膚科に検査に来てください。

汗疱

「手にかゆい水泡がある」

季節の変わり目に、手足に小水疱ができます。
水疱はでき始めはかゆみがありますが、皮がめくれてくるとかゆみが出なくでなくなってきます。
汗腺の炎症と言われていますが原因は不明です。真菌検査をしても菌がみられません。軟膏で水泡とかゆみを改善していきます。

まき爪

「まき爪が痛む…でも手術はしたくない」

まき爪の原因にはスポーツやサイズの合わない靴などありますが、深爪が原因になっていることが案外多いものです。
爪の角は切ってしまうと巻き爪になりやすくなります。軽いまき爪なら爪を伸ばすだけで治っていきます。

手術したくないけど、かなり爪が湾曲してしまっている方には、はめるだけで爪の湾曲が改善するクリップがありますので、手術しなくてもよくなる場合があります(クリップは自費診療です)。
爪切りも、自分でできない場合は皮膚科で行っております。
たまに、まき爪と爪水虫と両方なっている場合もありますので、ご心配な方は受診してください。

アトピー性皮膚炎

「悪くなった時だけ受診すればいい…では治りません」

皮膚の角質バリアー障害が原因といわれています。
角質バリア障害で炎症が起こり、さらにストレスやかゆみによるかきむしり行為で炎症が進み、悪循環になります。
角質のバリアが弱っているので、細菌やウイルスに感染しやすくなってしまいます。
悪化の原因は夏の汗、多湿、冬場の乾燥、また花粉症などのアレルギー、受験やテスト、介護問題、職場環境などのストレスと、十人十色です。
ついつい悪化した時だけ受診してしまいますが、それではすぐに再発しやすくなってしまいます。
よくなった場合でも皮膚のケアをきちんとすることで、悪化しにくいお肌になっていきます。
炎症を抱えたお肌が更なる炎症を引き起こすという悪循環を断ち切って、正しいスキンケアをすることが大事です。

ステロイド外用剤はどうしても、塗りたくないという方もおられます。
その場合は非ステロイドの外用剤や免疫抑制する軟膏を塗って、内服併用で改善を図ります。徐々にステロイドに対して不安が消えてきたら、少しずつステロイドをうまく利用して治療するように相談しながら治療していきます。

帯状疱疹

「ズキズキ痛いと思ったら、水ぶくれが手てきた」

ズキッと突き上げるような痛み、片側だけに出る赤みと水泡が特徴です。
帯状疱疹の痛みは個人差があり、発疹が出る前に1週間ほど先に痛みがでるため、他の病気を疑ってCTをとったら、あとから発疹がでて帯状疱疹と診断がつくことがあります。
発疹は2~3日ですぐに広がってきます。早めの皮膚科受診が大事です。かなり我慢してしまって、痛みが数か月も長引くことがあります。

発疹が治った後でも、痛みは数か月かかることもあります。
カイロやお風呂など患部を温めるといいです。たいていは内服薬で徐々によくなってきます。
しかし痛みがひどく内服治療ではなかなかひかない場合には、レーザーや注射治療が必要ですのでペインクリニックをお勧めします。
痕にならないように早く治すことが大事です

ニキビ

「痕にならないように早く治すことが大事です」

青春のシンボル、ニキビですが、最近では社会人もニキビに悩んでいることが多いです。
口まわりやあごにできるニキビは大人になってからできやすいニキビです。
白ニキビも炎症ニキビも外用剤や内服治療で改善できます。

角質を薄くしてニキビを改善するピーリング石鹸やピーリング剤の入っているローション(皮膚科限定取り扱い化粧品)を併用すると、予防と肌改善になりますので、一度ご相談ください。
ニキビは保湿が足りない場合にもなります。ローションだけのケアでは不十分です。
ご自分にあった化粧品で保湿をしっかりすることもニキビ改善につながります。
ニキビができにくい日焼け止めの取り扱いもありますので、ご相談ください。

シミ

ニキビ痕や、やけどの痕、肝斑、老人性色素班など、シミが気になる方には、外用剤の取り扱いがあります(自費診療)。
レーザーなどの自費診療は行っておりませんが、塗るだけでシミを改善したい方に向いています。
効果判定には、2~3か月塗ってください。ハイドロキノンとルミキシルの美白剤があります。どちらがいいかはご相談ください。

また、ピーリング石鹸とピーリングローションの併用をお勧めします。
肝斑には内服薬との併用が有効です。妊娠や生理、紫外線などで肝斑は濃くなったり薄くなったりします。
日焼け止めは毎日しっかり塗って遮光して、予防も大事になってきます。

ハイドロキノン4% 5g=3,000円(税抜き)
ルミキシル9g=2,500円(税抜き)

水いぼ

「小さなお子さんほど増えやすい」

夏に多いですが、今は冬でも水いぼは見られます。プールのビートバンやタオルから感染することがあります。
兄弟からもらってしまうこともあります。
小学校低学年までは感染しますが、成長とともに感染しなくなって自然治癒します。
基本的には切除しませんが、ご兄弟に感染するのを防ぎたい、お友だちに指摘され気にされている場合はとりますので、ご相談ください。

しもやけ

「かゆくて痛い」

冬から春先にかけて出る、手や足先のかゆみのある発疹です。
もともと循環が悪く冷え性な方は、ひどくなると潰瘍となりじくじくして痛みがひどくなります。
ステロイド軟こうで良くならない場合は、循環を良くする内服薬や潰瘍がある場合は点滴も行います。

グリーンネイル

「爪が緑色になって広がります」

爪が緑色に変色した状態です。
緑膿菌という空気に触れにくい場所に発生する菌が繁殖してしまっています。
また、ネイルをしている方で、まれにグリーンネイルや爪水虫にかかっている方がおられます。
マニキュアやつけ爪と爪の接着部位が日に日に乾燥してすき間が空き、そこに水が溜まってしまうので、細菌やカビが繁殖してしまうわけです。
つけ爪やネイルは定期的にはがして、爪の状態をきちんと見てください。

乾癬

かさかさの角質のついた赤みのある発疹が全身にできます。
点状の小さいものから手のひらサイズの発疹まで、まちまちです。
人にはうつらないのですが、少しかゆみがあるのと、ほうっておくと少しずつ広がります。
ステロイド軟膏とビタミンD3軟膏で治療します。
関節痛がある場合や、全身に広範囲に発疹がある方は全身治療が必要ですので、大学病院等へのご紹介いたします。

皮脂欠乏性湿疹

冬の膝下や腰、ウエストライン、肩、背に乾燥と湿疹ができます。
こたつや電気毛布を使用していると、ますますかゆみと乾燥が悪化します。エアコンなどで寒さを調節しましょう。
湿疹は軟膏で治療しながら、こたつは低温に、電気毛布はお休みタイマーなどで夜間は電気はつけないようにしてください。

マダニ刺症

六甲山などの登山の際に体に虫がくっついていたら、無理にはがさずに皮膚科受診してください。
無理にはがすと虫の口が皮膚の中に残り、感染症を引き起こすことがあります。虫ごと皮膚切開して治療します。

疥癬

かゆみの強い発疹が、皮膚の柔らかいところに出ます。
抵抗力の弱ったご高齢の方が感染しやすいです。
脇、乳房部、陰部、手、大腿部内側に細かい発疹や水泡、薄い茶色のかさぶたのような発疹ができます。
顕微鏡検査します。内服治療となりますが、衣類は別にして洗うこと、シーツも洗うこと、全身に軟膏もぬります。感染力があるので、早めに治療が必要です。

類天疱瘡

ご高齢な方に多い病気です。
かゆみのある発疹と水泡ができます。血液検査で診断します。
自己免疫に異常があるとなります。

老人性疣贅(顔や首にできるイボ)

日光や排気ガス、化粧品、刺激などによる皮膚の老化でできます。液体窒素で治療します(保険治療)。
炎症後色素沈着が気になる方は美白剤(自費)で治療していただくと、早く薄くなっていきます。
また、男性も女性も治った後は、日焼け止めを塗って予防してください

糖尿病にともなった発疹

一番多いのが皮膚のかゆみです。時に発疹はなくても、皮膚にかゆみがでますし、いろいろなタイプの湿疹が出やすくなります。
また、かゆみはよくなったり、悪くなったり繰り返しますので、その都度軟膏は症状にあったものをつけましょう。

一番怖いのが皮膚壊疽です。
はじめは水虫やちょっと転んだ痕がジクジクしているうちに、数日で真っ黒になってしまうことがまれにあります。
内科でしっかり血糖コントロールをすること、皮膚の病気は早めに治しておくことが大事です。

腎機能障害に伴った発疹

腎機能障害があると、腎臓の機能が悪いのと比例して皮膚のかゆみが出てくることが多々あります。
血が出るほどかきむしってしまう方や、全身が褐色になり発疹があちこちにみられる方もおられます。
腎機能は内科でコントロールしつつ、発疹は外用と内服、場合によっては注射でかゆみを押さるようにします。
慢性的な病気ですので、一つずつ改善できるよう治療していきます。

粉瘤

良性の腫瘍ですが、全身にあちこちできます。気になって触ったり、絞ったりしているうちに 大きくなります。
袋があり、破裂すると中から膿がでてきます。完全に治すには袋を残さずに全部取り出します。
破裂してしまった場合には、中の膿を洗って抗生剤を内服し、よくしていきます。
袋が残っていると、数年から数か月して再発します。

円形脱毛症

美容院や床屋さんで、指摘されたり、急に抜け毛が増えて気づいたら円形脱毛ができていた…という経過が一般的には多いです。
小さいものであれば、定期的に治療して数か月で改善します。
普段からストレスを溜め込みすぎないよう気をつけましょう。
たまに頭の発疹が原因で抜け毛が増えたり、できものがあるために抜け毛となることがありますので、その場合はその部分の治療をしていけば抜け毛は改善します。