脳神経内科のご紹介
患者さまの症状、経過そしてMRI・CT・脳波や血液などの検査に基づき、適切な診断と治療を行います。障害とともに暮らすことを余儀なくされた患者さまには、不自由さを軽減できるように支援態勢の構築を含めた診療を行います。温かい診療を行うことを心がけています。
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| 内科6診 | 午前 | 大谷 | 大谷 (認知症外来) |
大谷 | |||
| 午後 | 大谷 (ボツリヌス療法外来) |
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| 内科5診 | 午前 | ||||||
| 午後 | 加茂 | 加茂 |
問診票(PDF)を記入してお持ちいただくと対応がスムーズです。
脳卒中は、脳の血管に異常が生じることによっておこる病気です。脳の血管がつまるものを脳梗塞といい、脳血栓、脳塞栓に分類されます。脳の血管がやぶれるものを脳出血といい、脳内出血、クモ膜下出血などがあります。脳血管障害の症状は様々ですが、共通した特徴は症状が突然、急に出てくることです。1分前まではなんともなかった人が急に手足が麻痺したり、話せなくなったり、意識がなくなることもあります。症状が非常に軽いこともあり手足がしびれるといった程度のこともありますが病気が進行して麻痺になったりすることもあり早期に診断治療することが重要です。超急性期治療のほか、集中治療室に入室して頂き、症状の進行や再発を見つけすぐに対処し重症化を防ぐよう対応していきます。清仁会グループのシミズ病院脳神経外科と連携をとり、対応しています。抗血栓治療とリハビリを施行し自宅退院や回復期リハビリに早期につなげるようにしていきます。
認知症とは、単なる老化現象ではなく、脳の病気です。いったん、正常に発達した知的機能が、後天的な脳の器質的障害により持続的に低下して、日常生活や社会生活が営めなくなっている病態です。もの忘れは、「加齢によるもの」と「認知症によるもの」に区別できます。認知症は、代表的には、「アルツハイマー型認知症」「脳血管性認知症」「レビー小体型認知症」「前頭側頭葉型認知症」に分けられます。甲状腺機能低下やアルコール性、慢性硬膜下血種なども認知機能低下をきたす場合があります。診断には、問診や、高次脳機能評価を中心とした詳細な神経診察が重要です。さらに、脳CT、脳MRI/MRA、脳SPECTやPET検査など画像検査も役に立ちます。治療には、薬物療法と、運動療法など非薬物療法があり、適時、専門医が対応します。アルツハイマー型認知症に対するアミロイドβ抗体療法(点滴)も実施され、当院は、アミロイドβ抗体療法のフォローアップ施設に当たります。
▼YouTubeリンク「認知症 病態と最新治療」
「認知症 病態と最新治療」脳神経内科 大谷 良 医師による講演 - YouTube
脳内の黒質線条体ドーパミンニューロンの変性がおこる病気で、最も頻度の高い神経難病です。診断には神経診察が重要です。代表的な症状としては、安静時振戦(じっとしていると手が震えます、ただし動くときの方が目立つ人もいます)、筋固縮(筋肉の緊張が強くなり、手足が動かしにくくなります)、動作緩慢(手足の動作や歩行が遅くなります)、姿勢反射障害(体のバランスがとりづらく、転びやすくなります)、また、すくみ足(歩くときに足が出にくい)、前屈姿勢や側屈などの姿勢異常もしばそば見られます。便秘、嗅覚低下、睡眠中の異常言動、幻視、幻覚などの多彩な症状がみられます。これらの症状は、徐々に進行しますが、左または右手足のどちらかから始まり左右差が目立つことが多いです。診断は、問診、神経診察に加えて各種検査(脳MRI、DATscan SPECT、MIBGシンチグラフィーなど)、治療に対する反応性から総合的に診断をおこないます。治療は、ドパミン製剤を用いて体内に不足しているドパミンを補充することが基本ですが、これに加えてドパミン受容体作動薬(ドパミン受容体を直接刺激して活性化させます)やCOMT阻害薬、抗コリン剤など多くの薬物があり、症状に合わせてこれらを組み合わせて用います。また体のこわばりや姿勢の異常の進行を少しでも抑えるために、ストレッチを中心とした自分でできる体操も有用です。
てんかんとは、誘因なくてんかん発作を繰り返す慢性の脳の病気です。てんかん発作とは、大脳の神経細胞が異常な電気活動を起こすことで生じる一過性の症状のことです。一般の方々には子供の病気と考えられていることが多いですが、実際には高齢になって新たにてんかんを発症される方も多いことが分かっています。てんかん発作には、意識を失って手足をがくがくと震わせたり、突っ張ったりする、いわゆる痙攣発作以外にも、動作が停止して一点凝視し、無目的に口や手足を動かして「ぼーっ」とする発作や、意識は失わずにみぞおちのあたりからこみ上げる感じを自覚したり、懐かしい感じがしたりする発作など極めて多彩なものがあります。高齢者ではてんかん発作の症状が非典型的となり、分かりにくくなることがあります。しかし、基本的にいずれの発作も、毎回同様の症状・経過をとるという特徴があります。てんかんの診断においては、まず始めに、発作性のエピソードがてんかん発作かどうかを判断することが最も重要となります。このため、発作症状を問診で詳しくお聞きします。患者さん自身は、発作中に意識を失っていることも多いため、目撃者と一緒に来院していただくか、目撃者にどのような発作であったかを具体的に聞いておいていただく必要があります。また、発作の様子を携帯電話などでビデオ撮影しておいていただけると、診断に非常に役立つことがあります。これに加えて、必要に応じて脳波検査などを行うことによって診断を確定します。治療は、抗てんかん薬を内服することで、てんかん発作を予防することが主な治療となります。てんかんの病型や年齢、性別、依存症などに応じて患者さんごとに最適な抗てんかん薬を選択します。抗てんかん薬には副作用もありますので、その有無に注意しながら使用します。抗てんかん薬を内服することによって、6~7割の患者さんで全く発作が起こらなくなります。てんかんは年単位で付き合ってゆかねばならない病気ですので、自動車運転免許の取得・更新や就職、結婚、妊娠などのライフイベントごとに、患者さんと相談の上で治療を進めてゆきます。
ウイルス、細菌、真菌などが原因となり発熱、頭痛、意識障害、けいれんなどを引き起こします。診断には髄液検査が重要です。軽症から重症までさまざまな病態が含まれます。普段は、身体の中心で守られている中枢神経ですが、何かを契機に微生物が侵入すると時に重篤な感染症に至ります。感染によって生じる炎症が脳にも起こるものを脳炎といい、脳脊髄を包む髄膜に起こる場合を髄膜炎とよびますが、いずれも早期受診、速やかな治療開始が必要な病態です。原因微生物としてはウイルスと細菌が多いのですが、原虫や真菌なども原因になりえます。最近は検査の普及により、自己免疫機序によって生じる、自己免疫性脳炎も、しばしば診断されています。症状は、脳炎では発熱、意識障害、けいれんがあり、髄膜炎では頭痛や頂部硬直(首の前後運動の抵抗)といった髄膜刺激徴候がありますが、これらを同時にきたすこともあります。時間単位、日単位に急激に増悪する頭痛や発熱が出現する場合には早めに受診してください。診断のため、また原因微生物を同定して治療方針を決めるために髄液検査が必須です。髄液は局所麻酔をした腰部から細い針を刺して採取します。また血液検査、脳CTや脳MRI/MRAも症例によって追加します。細菌感染症やヘルペスなどの一部のウイルス感染症は、早期治療で炎症を落ち着かせないと、命にかかわる状態に至ることが多く、また回復しても重篤な後遺症を残す可能性があります。また、自己免疫性脳炎など特殊な疾患は、専門医の診断が必要です。中枢神経に損傷が加わってしまう前に専門医による適切な治療を開始することが何より重要です。
脳や脊髄が障害される病気です。目がぼやけるなどの視神経炎による視力障害で発症することが多く、病気の起こる場所により手足の脱力や感覚障害(しびれ感など)、あるいは物が二重に見える、しゃべりにくい、排尿障害(尿が出にくくなる、逆に尿の回数が増えて間に合わない)などの様々な症状が出ます。この病気の特徴は、いったん出現した症状が時間の経過とともに軽くなる場合が多く、治ったと勘違いしていると別の症状が出るというように、再発と寛解を繰り返す経過をとることです。神経同士の連絡を保っている神経線維をおおっているミエリンという膜が免疫異常により阻害されるために起こります。診断はMRI画像や髄液検査などの結果を総合して行いますので、専門医の診断が必要です。再発時にはステロイド点滴治療法を行いますが、この病気の治療の基本は再発の予防です。現在、再発防止には、疾患修飾療法(薬物)が用いられ、内服薬、注射薬、点滴・注射薬があります。残ってしまった症状の緩和と、身体機能の維持・向上のため、リハビリテーションも重要になります。
末梢神経障害は手足の運動神経や知覚神経が障害され、手足の筋力低下やしびれをきたす病態です。末梢神経障害をおこす病気には、慢性炎症性脱髄性多発神経炎やギラン・バレー症候群といった免疫異常が関与する疾患や、糖尿病などの全身の病気に合併する場合、血管炎や感染による神経障害、遺伝性の疾患等があります。
慢性炎症性脱髄性多発神経炎
手足のしびれや脱力がおこり、数ヶ月にわたり慢性に進行する病気で、寛解、再燃を繰り返す場合もあります。末梢神経伝導速度が遅くなることが特徴で、治療としてγグロブリン大量療法、血漿交換療法、ステロイド治療があります。
ギラン・バレー症候群
急に手足の筋力低下がおこり進行する病気で、多くの場合症状が出現する1~3週間前に感冒症状や下痢などの症状を認めます。手足の筋力低下以外に、軽い手足のしびれや顔面の麻痺、不整脈や血圧の変動などの自律神経障害がみられることもあります。症状の進行はおよそ1~2週間でピークをむかえそれ以降徐々に回復しますが、重症の場合は手足が全く動かなくなったり、呼吸筋が麻痺し補助呼吸が必要となる方もおられます。末梢神経伝導速度の異常があり、治療としてγグロブリン大量療法、血漿交換療法があります。
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