形成外科

外来担当医表

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形成外科1診 午前 ◎石川 ◎石川 ◎石川

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スタッフのご紹介

  • 石川奈美子医師001
    医師名 石川 奈美子 役職 部長 資格・経歴 日本形成外科学会専門医
    日本抗加齢医学会専門医
    日本創傷外科学会専門医
    皮膚腫瘍外科分野指導医
    小児形成外科分野指導医
    レーザー分野指導医
    医学博士

形成外科の紹介

形成外科は主に見た目に関わるさまざまな相談を受け付けています。
患者さまの事情に配慮し、 疾患の治療のみならず傷跡を可能な限り目立たなくするような治療を行うことで親切・丁寧・安全で安心な医療を提供しています。

主な病気と治療方法

良性もしくは悪性皮膚腫瘍

■治療

小さなものは、炭酸ガスレーザーで焼く方法・くり抜く方法・切除後縫合する方法 などを用いてできるだけ傷が目立たないようにします。

ホクロのようなものでも 次第に大きくなる・色や形が不整である・境界が不明瞭・出血する などは悪性の可能性があるため、早めに形成外科を受診してください。

 基底細胞癌(結節潰瘍型)


悪性の皮膚腫瘍(皮膚癌)が疑われた場合には、まず生検を行い組織の検査をします。

悪性腫瘍と診断された場合には皮膚悪性腫瘍ガイドラインに沿って切除範囲を決めております。

リンパ節転移が疑われる場合にはセンチネルリンパ節検査を適宜行います。

腫瘍切除による広範囲の欠損が生じた場合には、皮膚の移植(植皮)、局所皮弁による再建や組織拡張器を用いた治療を行います。


整容面を重視した治療をおこなっておりますので、早めに受診されることをお勧めします。

他院にて行われた術後の変形や修正手術も行っております。


顔面骨骨折(眼窩ブローアウト骨折、頬骨骨折、鼻骨骨折、下顎骨骨折)などの外傷

顔面骨骨折により、顔面の形の変形、物が2重に見える(複視)、嘔気、開口障害、咬合不全などが生じたり、鼻や頬部の陥凹等整容的な問題が生じたりすることがあります。

手術を行う場合には、骨折部を整復し自分の骨や人工材料(チタンや生体吸収性プレート)を用いて固定します。



例)左頬骨骨折




眼瞼下垂

まぶたは、上眼瞼挙筋やミュラー筋と呼ばれる筋肉が瞼板を引っ張り上げることで開きます。

筋肉と瞼板は、腱膜という組織で繋がっていますが、皮膚のたるみや瞼を上げる筋肉である上眼瞼挙筋の機能が低下し瞳孔の一部が隠れてしまうことで「眼瞼下垂症」が生じます。

視野が狭くなるため前頭筋を使用して瞼を上げようとするため眉毛が上がります。頭痛、肩こりの原因になることもあります。




改善するためには手術が必要です。

余剰皮膚切除術 と上眼瞼の機能再建を行う 挙筋前転術 があります。

上眼瞼挙筋の機能低下が強く 挙筋前転術 では改善できない重度の「眼瞼下垂症」に対しては、自分の筋膜やゴアテックスシートなどを用いて機能再建を行う 前頭筋吊り上げ術 の適応になります。


眼瞼下垂症手術 を行うと、無理をして目を開ける必要がなくなるので視野がよくなりますがドライアイには注意してください。

眉の位置が変わることで顔つきに影響を与えますが、頭痛や肩こりがよくなることが期待されます。


顔面神経麻痺

顔面神経は、脳の橋という部分の顔面神経核より起始します。

頭蓋骨の中を通り耳の下から頭蓋骨の外へ出た後、側頭枝、頬骨枝、頬筋枝、下顎縁枝に分かれ顔面の筋肉に分布して顔面表情筋を動かしています。

顔面神経麻痺には末梢性と中枢性麻痺があり、中枢性麻痺は、脳の神経の障害で生じます。

末梢性麻痺は、ウイルス感染による特発性麻痺(ベル麻痺)やラムゼイ・ハント症候群、外傷、手術、先天性のもの等があります。



■顔面神経麻痺による症状

    


①側頭枝の麻痺

前頭筋麻痺により前額部のしわの消失、眉毛や上眼瞼が下垂し物が見えにくくなります。


②頬骨枝の麻痺

瞼輪筋麻痺により瞼が閉じなくなるため角膜が乾燥し、角膜炎や角膜潰瘍を引き起こします。

重症になると失明の可能性があります下眼瞼が弛緩し外反するため涙が出ます。


③頬筋枝の麻痺

口角や上口唇を引き上げることができなくなるため口唇が下垂し鼻唇溝(ほうれい線)が消失します。

充分な閉口ができなくなるため食べ物や飲み物がこぼれる、笑うと顔面の左右差が生じます。



④下顎縁枝の麻痺

口角・下口唇を引き下げることができなくなるため下口唇は健側へ引っ張られて非対称の口唇形態を生じます。



⑤その他


・口を動かすと同時に瞼が閉じてしまう病的共同運動


・顔面表情筋の動きの障害による顔面の左右非対称


・表情筋の拘縮


また、顔面神経は涙を出すことや味覚にも関連するため、涙の分泌障害や味覚障害を生じることもあります。



瘢痕(傷跡)

外傷、熱傷等の傷が治ると、傷跡が残ることがあります。

傷跡がいつまでも赤くみみずばれのように盛り上がる状態を 肥厚性瘢痕 といいます。深い傷、関節の部分の傷跡は 肥厚性瘢痕 となりやすいです。


また、 肥厚性瘢痕 と症状は似ていますが、ケロイドがあります。

ニキビ跡などの浅い傷でも発症することがあり、もともと存在した傷跡から拡大する傾向があります。

ケロイドの発症には体質が大きく関与しており、好発部位は胸部正中、肩、耳介、耳後部、恥骨上部です。

治療方法には、抗アレルギー薬の内服、圧迫療法、ステロイド含有テープの貼付、ステロイドの局所注射、病変部の切除(手術)等があります。

再発が強く疑われる場合には、術後電子線照射治療を行うことがあります。


さらに、傷跡が引きつれることで痛みや関節の可動制限が生じた 瘢痕拘縮 という状態が生じた場合には、皮弁による再建術や植皮術の適応となります。


陥入爪

爪の端が周りの皮膚に食い込んでしまうことで、痛みや腫れが生じたり、さらに傷ができたり膿んでしまったりしている状態のことです。

それぞれが合併することも少なくありません。こうした爪の変形の原因は深爪や合わない靴の着用とされており、足の親指に起こることが多いです。


また爪白鮮(水虫)が原因のこともあるので水虫のチェックも必要なことがあります。

巻き爪に関しては足趾に荷重のかからない寝たきり患者さんに診られることもあります。


褥瘡

褥瘡とは、体のある部位が長時間圧迫されることで血流が低下し組織が壊死した状態です。

人体の毛細血管の圧力は20-30mmHgとされ、これ以上の圧力が数時間局所に加わると毛細血管閉塞→血行障害→2時間以上持続→褥瘡発生とされています。

骨が突き出した部位に好発します。

低栄養状態、神経変性疾患による感覚障害、麻痺による運動障害(寝返りをうてない等)、廃用性委縮、皮膚疾患や皮膚の乾燥等も褥瘡を生じやすい原因となります。


治療には、軟膏塗布による湿潤療法、ハイドロコロイドやポリウレタンフォーム等創傷被覆材で褥瘡部を保護する保存的治療があります。

治療抵抗性の場合には外科的治療(局所陰圧閉鎖療法 (Negative Pressure Wound Therapy、NPWT)や局所皮弁による再建を行うこともあります。